トミ子マガジン 第30号 2004/10/29
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トミ子マガジン 第30号 2004/10/29
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▼活動報告(10月14日から22日)
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台風の被害がおさまらないところへ、新潟中越地震が発生し、大きな被害が出ています。大勢の死傷者が出ているほか、8万5千人以上の方たちが避難されています。速やかに被災者の救援を行わなければなりません。民主党でも早速、地震が発生した23日のうちに対策本部を設置し、翌24日、鳩山由紀夫NC大臣を団長とする調査団を派遣。25日月曜日には、岡田克也代表が現地に入りました。被災された皆さんが一日も早く落ち着いた日常を取り戻すことができるよう、全力をあげてまいります。風水害、自震災外によって犠牲となられた皆様に哀悼の意を表し、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
新潟中越地震が発生してから5つ日めとなった27日、参議員は本会議において「台風第23号等による風水害及び新潟県中越地震災害対策に関する決議」をあげました。地方公共団体、ボランティア団体、国民の皆様と連携して万全の措置を講じていくことが決議されました。
緊急支援の体制づくりが急務であると同時に、民主党が主張してきた緑のダムづくり、丁寧に設計した小規模公共事業、土地利用をはじめとした災害防止、被害抑止の重要性がますます明らかになっています。
さて、第161国会が始まって早くも2週間が経ちました。まずは本会議、予算委員会での攻防が行われ、各委員会の本格始動は今週からになります。この2週間、委員会はありませんでしたが、様々な活動を行ってきました。簡単ですが、一端を報告させていただきます。
【児童虐待】10月14日
児童虐待防止法の改正を求める全国ネットの皆さんが国会に集まってくださいました。「三位一体改革」の一環として、補助金廃止が行われます。ところが財源移譲のためにカットする補助金の候補として全国知事会が提出したリストに、児童虐待防止・DV対策関連の補助金が含まれていたのです。このことに衝撃を受けた、たくさんの皆さんが集まってくださったのです。
基本的には私も、住民にとって大事な問題こそ、権限と財源を自治体に移して、住民に身近な自治体が創意と工夫によって取り組みを進めるべきだと考えています。そういう原則論から言えば、児童虐待防止・DV対策関連の補助金を廃止して、その分の財源を自治体に移譲するという考え方も理解できます。しかし、こうした問題への理解が十分浸透していない現在、これらの補助金を廃止することには大きな不安を覚えます。地方主権の時代への移行期にある今、人の命に直接関わる問題で、まだ一般の関心・理解が十分でない問題については、国が責任を持って取り組むべきだと思います。補助金で全国の水準を守るのでなければ法令で担保することなども考えるべきではないでしょうか。
【取材】(10月14日)
小学館の女性誌、『Precious(プレシャス)』の記者さん、スタッフの方たちが取材に来てくださいました。今の時代、40代になると新しい自分探しを諦めてしまう女性が多い。そういう女性たちにエールを送りたいという企画だそうです。私がアナウンサーから議員になったのが、まさに40代半ばでした。思いもよらず国会議員になった当時のいきさつと思い、様々な出会いについてお話しました。新年号に掲載してくださるそうですので、お手にとってくださる方があれば、嬉しいです。当時の“秘蔵写真”も掲載予定です。
【障害者差別禁止】(10月18日)
シカゴで障害者の雇用問題などに取り組むNGO代表のジーナ・ナディチさんと意見交換をしました。ジーナさんは、8月にニューヨークでお世話になった方で、今回の意見交換のテーマは、障害者差別禁止法制定に向けた戦略について。ジーナさんの団体は、もともと障害をもつアメリカ人法(ADA)の実施状況を監視するために各州に設置が義務付けられた機関のひとつで、イリノイ州政府の一部でした。それを、「独立した機関でなければ、州政府を十分に監視することはできない!」と、ジーナさんが独立させてNGOにしてしまったのです。
意見交換は2時間に及び、とうとう国会近くの居酒屋さんでの延長戦に突入しました。アメリカをはじめとした諸外国にならって障害者差別禁止法制定を目指している私たちですが、「法律ができただけでは不十分だ。理解を広め、具体的な成果をあげるための制度、日々の努力が必要だ」という言葉に将来への課題の大きさを実感させられるとともに、進むべき道が示された思いでした。また、障害をもつ人とそうでない人がともに働いたり、暮らすために必要な「合理的な配慮」について、「実際に始めてみると、殆どは大げさなことではない。例えば車イスの人が使う机を少し高くしたり、集中力に欠ける人には静かな個室を用意するというようなことが大半である。いったん理解すると、企業も非常に協力的になる」というお話も伺いました。「障害を持つ労働者に対して“合理的な配慮をする”ということは、その労働者にベストなサービスを提供してあげるということではない。働いて成果をあげるという目的を達成するために、雇用者と労働者が話し合って、もっとも単純で安価な対策が何かをみつけることだ」というお話も大変示唆に富むものでした。
【東ティモール】10月20日
この日は勉強会、予算委員会傍聴、党のアフガニスタン問題に関するプロジェクトチーム、国会対策委員会と委員会理事の打ち合わせの後、新幹線で仙台に帰りました。東ティモール独立のために闘ったゲリラの司令官で、今は東ティモール民族解放軍・自衛隊総司令官であるタウル・マタン・ルアクさんをお迎えしてのシンポジウムのコーディネーターを務めさせていただきました。
私がタウルさんにお会いするのは、1999年に東ティモールでお会いして以来2度目です。19歳から手に銃を取って24年間山の中で闘いつづけた方ですが、とてもそうとは思えないソフトな印象。「都会育ちのインテリのようだ」とは、彼を良く知る日本人の評です。
シンポジウムでもご紹介したのですが、タウルさんについて、私がとても印象深く思っているエピソードがあります。これまでもっとも辛かったのはいつかと尋ねられたタウルさんが、「兵士になることを決意し、初めて銃を手にしたときだ」と答えたというお話です。24年間、独立のために闘いつづけた猛将は、自分が敵の命を取ることになるという深い痛みとともに、闘いに身を投じたのでした。その彼が今、もっとも心を痛めているのは、独立と平和を取り戻した東ティモールにあって、いまだに職を得ることができないでいる千人以上の元部下たちの暮らしだいうことです。独立闘争の果てに、家族も職業訓練の機会も失った彼らの再出発を、私も心から祈ります。
この日は前日に引き続き、最終の新幹線で東京に戻りました。
【日本原水爆被爆者協議会】10月21日
日本原水爆被爆者協議会の皆さんが、民主党に要請に来てくださいました。「核兵器廃絶のために尽力すること」「被爆者援護法を、国家補償の立場で被爆者施策をおこなうことを明確にすること」「憲法第9条を遵守すること」「原爆症認定基準を抜本的に改めること」などを求める内容で、副代表として皆さんの要請書を受け取らせていただきました。
横路孝弘NC厚生労働大臣からも、「これ以上の核拡散を防ぎ、核を持っている国の核軍縮を進めるために日本外交の役割が重要。そのために国会で努力していく」と言った決意をお伝えしました。地元で長年、被爆者の運動を進めてこられた宮城県被爆者の会の木村緋紗子さんと林芳男さんも参加してくださいました。正式に党を代表してお目にかかることができ、嬉しく思うと同時に励まされる思いでした。
【ユニセフ事務局長のベラミ?さん】10月21日
ユニセフ(国連児童基金)のキャロル・ベラミ?事務局長をお迎えしてユニセフ議連の総会が行われ、私は司会を務めました。大学を出て平和部隊(青年海外協力隊の日本版)隊員としてグアテマラに赴任。帰国後大学院で勉強をして法学博士の学位を取得。その後ニューヨーク州議会議員、証券会社の部長、平和部隊長官などを経験して、1995年以来第4代ユニセフ事務局長を務める彼女。非常にメリハリのある、大きな声で講演をされました。情熱と迫力に大きな感銘を受けました。
私がユニセフのご協力で夏に人身取引問題視察のためにタイとバンコクを訪問したことを聞いておられ、とても喜んでくださいました。
【統合教育に向けて】10月21日
現在、障害をもつ子どもたちは、多くの場合、原則として養護学校や盲学校、聾学校で学ぶことにされていますが、たくさんの障害をもつお子さん、保護者の方たちが、ほかの子どもたちと同じ学校、学級で一緒に勉強できることを願っています。この日の集会には、「ともに生きることを学ぶためには、ともに学ぶことを原則して欲しい」と願うおやごさんたちが大勢参加してくださいました。70人以上という、予想を超える人数の皆さんです。
実際には、既に少なからぬ数のお子さんたちが「普通学級」に通っていますが、その数や、どういう支援が行われているかなどの実態は把握されていません。私も、今の政策を、明日急に変更することができないことは分かっていますが、まず実態を把握しないことには前に進めません。そこで、実態把握をこの何年間かずっと文部科学省に求めてきましたが、この日も、どのような実態把握をいつ行うか、文部科学省から明確な方針が示されることはありませんでした。これには参加された方たちから、失望と怒りの声があがりました。
障害をもつ子どもたちにより多くの機会が与えられ、ともに生きる社会を実現するため、関係者のあいだの対話を進め、理解を共有していく作業に務めていきたいと願っています。
【党の会議】10月22日
この間、党の会議も立て続けに開催されています。23日金曜日だけでも内閣部門会議、内閣部門会議の役員会、男女共同参画委員会に出席しました。民主党の男女共同参画委員会には、多くの男性議員、女性議員が「共同参画」しています。この日、委員長代理として司会をした榛葉賀津也参議院議員も男性。(委員長は水島広子衆議院議員)。出席した17人の議員の顔ぶれを見ても、女性が9人と男性が8人。とてもいいバランスです。
今回が新体制になって初めての会合でした。水島委員長から1)女性の政治参画を進める、2)党の男女共同参画政策の浸透を図る、3)民主党として男女共同参画を実践する、と言った意気込みが語られました。女性議員の擁立については明確な目標を定めての具体的な取り組みが必要との考えから、既に玄葉光一郎選対委員長に理解を求める会見を行ったということです。
先の参議院議員選挙では、今までの民主党とは一味違い、たくさんの女性からご支持をいただきました。正直言って積極支持、消極支持もあるでしょう。女性の皆さんの支持を本物にし、また、女性の期待を具体的に受け止め、民主党自身の政策、活動、文化を高めるためにも、この委員会の活動が重要だと思います。以上、臨時国会開会後2週間の活動の一部を報告させていただきました。いよいよ今週から私が野党の筆頭理事を務める内閣委員会も動き始めています。化学物質の被害から健康を守る法律案づくり、戦後処理問題へのとりくみ、間もなくアルブール国連人権高等弁務官をお迎えする予定の国連人権活動協力議員連盟の総会準備もしっかり進めてまいります。
参議院議員 岡崎トミ子