2009年01月


活動ニュース

1月30日(土) 

埋め立て事業が進められている沖縄県の泡瀬干潟の視察を、民主党『次の内閣』環境部門として行い、『次の内閣』ネクスト環境副大臣のツルネン・マルテイ参議院議員、環境部門の相原久美子参議院議員、民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参議院議員とともに現地を訪れました。現地では山内末子うるま市議会議員も意見交換の場に来てくださいました。

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泡瀬干潟は、世界的にも豊かな自然が残る干潟ですが、現在、沖縄県と市によって埋め立て事業が進められ、国が港の浚渫で発生した土砂の投入を行っているのです。この埋め立て事業は、貴重な環境を破壊するだけではありません。埋め立て後の土地利用計画さえ宙に浮いてしまっていることなどから、裁判所にまで、「経済的合理性が認められない」として、県や市に対してお金を出すことを禁じる判決が出されている始末です。

視察ではまず、内閣府沖縄総合事務局の中城港湾出張所を訪れ、事業の概要と経過、環境面の配慮・対応について改めて説明を聴き、その後、工事現場に移動して埋め立て区域を囲む護岸や、投入された土砂の様子などを見ました。

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現場を見た後、「泡瀬干潟を守る連絡会」の小橋川共男共同代表、漆谷克秀共同代表、前川盛治事務局長などの皆さんから、事業の問題点について詳しく、具体的に伺いました。環境の観点については、環境アセスでサンゴが多くないとされた場所に保全すべきサンゴが見つかったことや、やはりアセス後に多数の新種や絶滅が危惧される生物種が見つかったにもかかわらず、きちんと保全されていないことなどが説明されました。

来年は、日本で第10回生物多様性条約締結国会議が行われ、世界百数十カ国の代表らが何千人も集まる予定になっています。このような時に、泡瀬干潟ほど貴重な自然を誇る場所を裁判所から「経済的合理性が認められない」とされるような事業で今のまま壊していいとは思えません。市も、埋め立て後の土地利用計画の見直しを行っている最中です。少なくとも、埋め立てを一時中断して事業全体を見直すとともに、環境アセスをやり直すこと、サンゴの移植などが本当に可能かを検討することなどが必要です。

深刻な状況にある沖縄の雇用や経済については、「民主党・沖縄ビジョン(2008)」で提案したように「沖縄を活かす」産業による雇用創出機会の拡大と自立型経済の構築をめざすべきです。

視察の成果を活かし、埋め立ての一時中断と事業の見直しに向けて取り組んでいきます。

1月11日(日)
 仙台市一番町で郡和子衆議院議員や斎藤やすのり第2区支部長とともに派遣切りされた人たちへの支援カンパと雇用対策を求める署名活動の街宣活動を行いました。多くのご通行の方々にご協力をいただきありがとうございました。

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